四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

2023-01-01から1年間の記事一覧

≪鉄骨建って日は落ちて≫

毎朝9時に現場前へラフタークレーンをつけること約3ヶ月。 連日国道1号上へ規制帯設置のかいあって、狭小地に8階建てのスリムなビルの骨格が無事立ち上がりました。両隣の専門学校より頭一つ高くなり、今は屋上(R階)までデッキ敷きと配筋も終わり、順次スラ…

≪2009年、16年、23年のリターンマッチ≫

猛暑未だ収まらず、国道1号に面した横浜の極狭新築現場の交通誘導警備は、資機材の準備で朝から早くも汗だくです。 これまで2ヶ月にわたって、地下躯体工事に伴う山留材や仮設材・鉄筋・型枠の揚重のために前面道路に張り出していたのは20tラフタークレーン…

≪炎天下、国道規制の矢面で≫

ブログ更新が間遠になり、日々の業務に忙殺されてモチベーションさえ遠のいていく…。 交通誘導警備の7年半、前半生の失敗と社会的ブランクの長きを克服・挽回すべく、倍々速で生き改める覚悟で経験を積んできました。 6月からは横浜の新築現場を担当し、国道…

≪コロナ明け・試行錯誤の日々≫

交通誘導警備の隊長として、2つの大規模新築工事に全力投入した3年間。 それはコロナ禍の直前2019年12月に(初めは一隊員として加わった)埼玉のイオンタウンふじみ野で始まり、今年2月初めに川崎の聖マリアンナ医大病院で次期工事を受け持つ他社への引き継ぎ…

≪知的隔絶30年。無名のままに私が生き遺したいこと≫

警備の繁忙期が終わり、例年になくしんどかった花粉症もとうにピークを過ぎました。 満開の桜はあっという間に散り敷かれ、各現場への道すがら、私の前には乙女椿やレンギョウ、ドウダンツツジ、紫木蓮、コブシ、花水木、アカバナトキワマンサク、真っ赤な若…

≪春に先立つ転機について②≫

さて、大きな現場を離れたあとも、2〜3月は警備の繁忙期です。 年度末の道路工事や下水管清掃の現場で全く手が足りず、日勤限定だった自分もついに5回夜勤に駆り出されました。夜勤に出られる人はもともと少なくて顔ぶれも大体決まっています。が、自分が加…

≪春に先立つ転機について①≫

去る2月6日、22ヶ月あまりに及んだ聖マリアンナ医大病院の工事現場での務めが完全に終わりました。 職長として自己最長かつ圧倒的な密度で構築感のある貴重な経験をさせてもらいました。 新入院棟が12階まで建ち上がっていくプロセスと並行して、工事車両の…

≪警備7年、社会復帰の現在地≫

(前回の内容からいったん離れます。) 年末年始は12/29〜1/3まで仕事でした。 都内神社の初詣臨時駐車場警備(夜勤含む)が3勤、現場事務所の巡回保安警備が3勤です。 聖マリアンナ医大病院の新入院棟が完成した後も、ひと月空いてまた外構工事で現場に出てい…