四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪近況とブログリニューアルに向けて≫

昨年秋以来、ブログ更新できなかった要因。

それは3つあります。

 

ひとつは仕事の疲労。交通誘導警備で国道沿いの狭小地のビル新築現場を職長として仕切っており、週6、遠距離通勤ではやっぱり疲れが取れないからです。

 

2つ目はネット記事やSNS上のやりとりの荒廃。キャンセルカルチャーに代表される、異論排斥の罵り合いと正義面した極論の横行、炎上上等の恥知らずどもの隆盛を前に、自身無関係とはいえ、こうして言葉を載せること自体あまりにも孤立し無力で虚しく思えてしまいました。

 

そして3つ目、生活も暗転するほどの打撃となった出来事が、老いた父の処遇をめぐる親族間トラブルでした。プライベートな話なので端折って言えば、頑迷な思い込みで言動が手に負えなくなっていた父の世話をどうするのか、という問題です。

 

むかし長く父の下で働いていた従兄弟が昨年父の面倒を見たものの、負担に耐えかねて私を訪ね解決を迫ったため、彼は賃貸物件を探し、時間の取れない私は入居関連費用の全額を出すという形で一気に動き、昨日ついに契約書類を完備しました。(従兄弟を信用しないわが弟は今回あえて巻き込まなかった。)

 

3日後成約予定ですが、この問題で揺さぶられた衝撃と、預貯金の大半が吹き飛んだ諸事情により、私の生活設計そのものが一変してしまいました。ギリ貧相とまではいかないにせよ、いまの現場が終わったら4年ぶりに行くつもりだった海外旅行などは即断念し、また地道にささやかに残高を増やしていく生活しかないだろうなと思っています。

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以上のような経緯から、いったん仕切り直しする形で、プロフィールの文面も更新して来月からブログもリスタートしたいと考えています。

 

このたびの老父の言動悪化もそうですが、私自身のかつての文弱な長期引きこもり・無業失業期も含めて、放 置 し た ま ま 延 々 と 時 が 経 つ パ タ ー ン こ そ 最 悪 の 対 処 法 で あ り ど ん 詰 ま り へ の 道 なのだ、ということを改めて痛切に思い知りました。

 

既に手遅れの自分は、かつての確執をことごとに蒸し返すいまの気まぐれな老父に怯えながら共に生きていかなくてはなりません。(住まいは別々ですが。)

 

しかし自ら痛い出費や交渉によって身内の難題に真正面から向きあったことで、社会復帰や生活自立の個人的課題を超えて、世間並に本物の修羅場に自分も身を投じる段階までついに立ち至ったのだ、と戦きながらも深い感慨に満たされたことも確かです。