四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪思い出すこと、良くも悪くも。≫

天候に恵まれたGWでした。
私も友人と一緒に静岡の2000m峰へ登ってきました。


でもGW後半は、とある工事現場の保安警備(巡回)を頼まれ、やけに暑い中、4日間ともゲート脇のガードマンボックスで過ごすはめになりました。周囲は残土の山と一面の鉄板敷きです。


なに、現場を一回りしては「異常なし」と記入するだけだろ、楽勝じゃん、と巡回の仕事を喜ぶ隊員もいます。でも私はできれば休ませてもらってプライベートな課題に集中したかった。それに、ボックス内で荏苒と日を送る感覚はいやでも無職引きこもり時代を彷彿とさせます。3、4日めになると、ほんとに憂鬱な気分になってしまいました。


ただ、これまでの仕事のご褒美として、今週末海外旅行(済州島)へ出かけるため、その出費を少しでも補填できる点は助かります。


そういえば10ヵ月かけて完成した都内のホテルのほうは、次週オープンします。警備員となって初めて、資格者配置路線(白山通り)で常駐の隊長を務めあげた現場。その開業の日に自分が海外にいられるなんて…。


数年来、いや二十年来の社会復帰へのギクシャクした歩みが、あらゆる悪路や浮き沈みを越えてようやく滑走路の見える地平までたどり着いた、そんな感慨があります。


あとは、もし次の現場に常駐が決まったら、もう少し自信をもって警備もブログも取り組みたいと思います。生来の遠慮がちな性格や、経歴上のブランクを恥じる自責の念。その一方で、20~30代の頃より格段に筋力が増して体格も向上、職人たちと伍しても気おくれしなくなりました。


心身ともに充溢の手応えを感じています。これからも、『オラトリオ見越入道』の時のようなトータルな価値の提示を目指しつつ、引き続き警備の仕事に定着して生産性のある社会復帰ブログにしていきたいと思います。