四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪知的故郷に還りたい…≫

30年来受忍し続けてきた同時代への虚しさ・やりきれなさが、もはや完全に耐久限度を超えてしまいました。



警備の仕事はなおゆるがせにせず続けています。
先日まで1ヶ月を要したさいたま市の土木工事現場の常駐も、無事最終日まで務めました。しかし、心の中は終日ブリザードが吹き荒れ、憤ろしい苦悶の渦が天高く巻き上がるばかり。端正な見た目振る舞いとは裏腹に、時に自殺念慮へすら振り切れそうで、とてもブログに立ち戻れる精神状態ではありません。



でもブログ副題のコンセプトは一貫しています。
(〜社会復帰と精神復興を目指す旅〜)


≪序文①≫や≪見越入道⑲≫などで述べたように、
自立支援のサポートを得て人生をやり直し、
遅ればせながら社会復帰。
これまでにない仕事上の手応えをつかんで、
見よう見まねでブログも始め、
自身最上の達成といえる詩篇による探究を、
交通誘導警備の仕事ぶりや、
登山・旅行によるリフレッシュと併せて公開。
エンタメと時局論争に覆われたネット口調を排し、
同時代とは違う緊張感と清新さをもって、
精神史的な意義を回復し共有したい。

そんな思いで真摯に取り組んできました。


しかし、思った以上に社会的分断が進行し、警備員という『底辺』『滑稽』『反知性』的なカテゴリーに位置づけられる限り、いかなる意欲的なメッセージもインテリ層には届かないことを痛感しました。かと言って、注目されたいがために自分の属性・特異性をことさらに前面に出してアピールしても、たちまち揶揄され悪用され恥をかかされて終わりでしょう。なにより、吹聴・誇称・バカふざけのたぐいが自分の資質に根本的に合わないのです。


警備の仕事は3月まで繁忙期なので、それまで沈黙することも考えました。4月になると交通誘導の仕事は激減します。その時期をねらって韓国へ再びひとり旅に行くつもりなので、その辺りからブログを再開すればいいかな、と。


でも、落ち着きを取り戻せれば、社会復帰以外の方向性でも書く材料は持ち合わせているのです。私がなすべきは、むしろブログを通じて、より対人的なアプローチを試みることなのかもしれません。ネット上のブランクがあまりに長く、身近にSNS利用者も助言者もいないのが何より私の弱点だからです。