四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪遅れてきた働き盛り≫

去る年末年始、現場の保安(巡回)警備をベテラン隊員に任せ、私の2022年は2日の山梨釈迦ヶ岳登山で幕を開けました。


6日(木)からは川崎の医大病院新本館工事が再開。
以来、また日曜以外は全日早朝出勤で今に至ります。底冷えの続く夜半から夕暮れまで、構内道路や工事ゲート前にて搬出入車両を誘導しながら、無線機とトランシーバーで各隊員と交信、同時に通話や職長メールで監督や他職と連絡を取り、昼は打ち合わせにも出る、多忙かつマルチタスクな毎日。疲れと寝不足とでブログ更新はおろか、長年の友人と久々に会う約束も3度続けて流れてしまったくらいです。


また、うちの警備会社も繁忙期に突入し、絶望的に人手不足です。なのに現場では折悪しく、ケーブル敷設工事に伴う構内道路の一部通行止めと、迂回路への全車両の誘導が再開されました。


以前のブログにも書きましたが、搬入ゲートの真ん前に急勾配のヘアピンカーブがあります。ここで急坂の上方にある保育園へ向かう保護者による送り迎えの車と、内装工事の搬入トラック、生コン車、大学構内作業車などが踵を接してすれ違うのです。しかも、朝は病院へ向かう急ぎ足の医療関係者や、当現場の建屋に入る職人・作業員の長い列がゲート前を横断します。これだけでも十分気を使うのに、さらに狭い迂回路へ全車両を片側交互通行させるとなると、1台角を曲がるたびに時間を要し、トラックやミキサー・タンクローリーに至っては通過に数分かかってしまい、渋滞を引き起こしたりします。


目の前にそそり立つ新本館建設工事のことは広く知られているので、今さらクレームにはなりませんが、坂の上下から行き交うさまざまな車両に対応してひっきりなしに交信・誘導しているため、1日が終わると本当にクタクタになるのです。


ただ、励みになるのは、工事ももう12階建ての最上階まで到達していることです。建屋の奥へポンプ車を据え、ミキサーを2台づけにして営々と生コン打設し続けてきた9ヶ月にわたる奮闘も、ついに終わりが見えてきました。


さらに先日、搬入ゲート側の足場も豪快にばらされ、4階までの真っ白な外観が一気に公開されました。以来、ゲート前では連日、大学病院関係者やゼネコン本社の人など、来場者の一団が巡察に来ています…。