四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪見越入道 ⑫≫

オラトリオ見越入道
刻露清秀

〈4〉

雲表に浮かぶ暦法
懸隔を測る桟橋、
光沢は しじまに運河を曳いて
聖俗の衣は交わり、黒白の頭は流れる。

営巣地には春秋の喜び、
原産地からは黄熟の便り、
久しく住所を逐われた土地にも
行政を回復するとの報せ。

花々はすずろに色を分かつも
人は親子で足を止め、
塔楼は異なる刻を告げるとも
堂宇に至れば聖多胞体、
制空権をもつ海鳥は翔り
播種は発芽の身なりで伏し
吹青の甲羅はかき分けて進む、
実の涙も腹違いの涙もないまぜの御代に、
陸海空針、クロノロジカルな昏暁の彼方に。


(続きは次回。なお『伏し』は、ふくし )


現場、日曜も稼働のため、とうとう今週までぶっ通しで出ることになってしまいました。都内の主要道路に面しており、検定合格警備員(資格者)がいなければ車輌の誘導ができないため、自分の代わりを立てるのが難しいのです。他の資格者も持ち場があり、不可欠な存在。そして小さな警備会社の悲哀か、私のあと新たな合格者は出ていないようなのです。(➡後日注 : この春2~3名資格者が増えたようです。)


風邪の治りかけで、あと咳さえ収まれば、もっと別のテーマで思うところを述べてみるつもりでしたが、余力がもうありません。明日に備えます。