四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪現場雑感≫

蒸し暑い日が多くなりました。警備員になって3度めの、苦手な季節に突入です。


今の現場は最寄り駅から遠いうえ、行き帰りとも全区間通勤ラッシュのため、特にくたびれます。無業失業中はもとより、これまで非正規の就労は地元での勤務が多かったため、朝晩乗り換えのたびにこれだけ押し合いへし合いするのはいつ以来だかちょっと思い出せないほどです。


もっとも、この密度の雑踏あればこそ警備の仕事も必要とされるわけで、列車見張りにせよ、交通誘導にせよ、要は人混みの捌きようなんだろうな、と思います。


逆に、さほど交通量のない道路工事現場周辺に10人くらい警備員をつけているのを見かけることもあります。よく外国人観光客の物笑いの種になる光景ですが、これは警察署へ出す道路使用許可申請のさい詳細な規制図を作成し、図面通りに誘導員を配置する決まりになっているからです。私も1年目にそういう現場で十日間ほど隊員を割り振った経験があります。でも残念ながら私の属する警備会社はそれだけの人数を安定的に手配できない規模の会社なので、そういう「おいしい」仕事はその後大きな警備会社に順次もっていかれてしまいました…。