四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪工事も大詰め。問われる真価≫

お盆明けの猛暑全開から3週間。
ブログに向かう気力も体力も微塵も残されないほど、完膚なきまでに現場漬け、交通誘導警備に注ぎ込まれた毎日でした。


唯一、関東の猛暑がピークに達した日の朝、現場で熱中症(中程度)を起こし、到底継続困難と自覚したため、自ら会社に連絡し、管制に代わりの資格者を要請しました。実際に交代要員が来たのは昼前だったので、それまでは他の隊員へ休憩を回すべく自己犠牲的に炎天下に出ている時間もありましたが、半日だけでも早退できたおかげで翌土曜日もなんとか出勤できたのは幸いでした。(が、後日明細をみたら、結局この日は無給にされていました!💢)


これほどの無理を強いられるのも、私が大型ショッピングモール一帯の大工事に関わる職長の一人で、かつ資格者配置を義務付けられた県道側を主導する交通誘導2級警備員だからです。


その後外構工事が進展して経路が代わり、職人らが朝現場入りするための通勤車両の入口は別の道路に移行して、私の負担は若干減りました。しかし代わりに県道側は、今度はテナント関係の搬入車両が激増し、工事も内装監理主体の新局面に入ったのです。


さらに、敷地内で4月まで営業していた大きな郵便局の建物を、地下まで根こそぎ解体してそのガラを運び出し、土で埋め戻す作業も、ついに終盤を迎えました。役目を終えた大型重機が、分割され、低床トレーラーに載せられて県道を爆走していく姿は感慨ひとしおでした。


ほかにも、夜間や日曜日の巡回警備が廃止になり、代わりに私が朝一番でゲートとモール本体の鍵を開け、トラックヤードのシャッターを開ける役目を仕りました。そのため、今は6:00から着替えもそこそこに館内巡りの、息つく間もない慌ただしさです。


2年半前、自身初の常駐現場だったドーミーイン後楽園建設の際も、終盤は月いち休みで交通誘導的にも無茶ぶりの連続でした。工期が押している現場はどこでもそうらしいですが、今回は特に大規模で、作業員総数も最近再び400人を超える毎日。あと2ヶ月の辛抱だと思っていますが、私の場合、過去の長すぎた引きこもりブランクへの反省と悔恨から社会的再接続へのモチベーションが人より高いため、これも得難い経験だと首肯してなんとかやりきってしまいたいのです。


今年はコロナ禍を筆頭に、国内外で言論・主張が荒れに荒れ、私が当ブログで志してきた自作詩篇・四時歩武和讃群の精神など、ひとかけらも発現できる余地はないと端から諦めています。今の現場で役目が終わるまでは、警備の仕事に専念するつもりです。でもそのあとは、有給休暇も使って、しばらく思索をまとめてみたいと思います。