四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪半年後に咲く花々①≫

今の大規模工事現場に加わってから、もうじき半年になります。


また、その直前、ぴったり半年前には、私は3度めの韓国一人旅で大邱空港へと降り立ちました。


あれから180日あまり。仕事も世界も、本当に大きく様変わりしました。


工事もたけなわで突如音信不通となったわが隊長。急遽その日から私が交通誘導の指揮をとってかれこれ4ヶ月。


かたや世界遺産と登山・登拝・街歩きを愉しんだ大邱と慶北は、よりによってコロナの集団感染で中国武漢に次ぐ緊迫した状況に追い込まれました。


その後幸い日韓ともコロナ禍は小康状態を保つに至っています。が、経済・雇用情勢の悪化は凄まじく、影響は今の仕事・警備業界にも広く及んでいます。緊急事態宣言中の工事停止やイベントの全滅、雑踏の忌避、インバウンド目当てのホテル計画の中断・中止等で仕事がなくなり、見切りをつけて辞めた警備員も多いはず。


そうした状況下、私自身はといえば、朝6:30から11時間の工事関係車両捌きで心身をすり減らしつつも、週6日常勤のため収入は安定しています。今年は海外(韓国)旅行もまず無理なので、預貯金額は自己最高を更新中。


かつての物流倉庫勤務時代もそうでしたが、細い見かけによらず、繁忙期の現場対応も力仕事も、やればできたんです…。結果的に見れば、両親と揉め続け、長年の失意と社会的ブランクにうなだれていた45歳までの文弱・逡巡・無為無策ぶりが、返す返すも残念でなりません。


だからこそ、当ブログを始めた頃の、高学歴系引きこもりや中高年孤立無業者への境遇的な思い入れはもはやすっかり消えました。今はただきっぱりと、過去への繰り言・引きこもりの贅肉をかなぐり捨てよ、と断言できます。


有名精神科医や当事者支援ジャーナリストの甘言百万陀羅はことごとく退け、『働いて生き直す』たった7文字のシンプルな目標を立てて真剣に再起してほしい。そう切に願います。まして時局論争や中傷合戦にかかずらうなど愚の骨頂なので。