四時歩武和讃(しじほぶわさん)

〜立ち直りから精神復興へ。一警備員の手記と詩篇~

≪長引く蟄居の日々・続編≫

年初めから喉を痛めて肺炎の症状に至り、仕事を休んで自室で静養すること2週間になります。


折しもコロナ感染者数急増の報道が続く中、できれば医者や保健所へ行かずに治すつもりでした。最近やっと咳も痰もかなりおさまってきましたが、なかなか完治はせず、交通誘導への復帰は次週に持ち越しとなります。


喉を痛めての風邪自体は、身体の細かった20歳頃まで冬場は毎年恒例でした。その代わりつらくとも5~6日養生すれば必ず良くなる経験則がありました。しかし今回のはやはり抜きん出て悪質なようです。治りません。


朝晩必ず買い出しを兼ねて外歩きはしましたが、寒さもあって自室に戻ると結局布団に入り込んで寝てしまう毎日でした。あたかも無業・引きこもり時代に舞い戻ってしまったかのようです…。会社には1/10の時点で2週間ほど休むと伝えていたので見通し自体は的中でしたが、実際に独りぼっちで身体の不調と向き合う日々はメリハリもなく、その停滞感たるや半端ない虚しさでした。


そんな折、気がついてみたら、警備員となってからちょうど5年が経っていました。


厳密には、1年めの夏に登山中の滑落事故で丸1ヶ月棒に振ったぶん、実労5年はもうひと月先になります。しかしその大怪我を筆頭に、下手すれば失職・自滅に至ったかもしれない荒波を幾度も乗り越えてきた経験は、職歴としての年数以上に確かな自信となって今の私を支えます。


3年余り経つ当ブログもまた同様です。中高年無業者・文系大卒行き詰まりからの立ち直りの一例として、所期の役目は既に果たしたと思います。もともと時事論争型の書き手ではないことを踏まえてツイッターではなくブログにし、あくまでも交通誘導の現場での試行錯誤の跡をメインに綴りました。また、仕事や貯金を通じて遅ればせながら実現・達成できた事などは進んで前面に出すよう心がけました。資質的にも、趣味の登山のように本来開豁なものが好きなので、内気な人にありがちな過去の心的外傷とか差別とか、歴史問題・社会批判とか、そういう所にこだわるタイプの発言者にはあまり近寄ってほしくありません。


なお、体調が回復して仕事に戻ったら、少しブログの体裁を変えてリニューアルすることも検討しています。警備の5年間を経て社会的ブランクこそ克服できた今の私ですが、ネット上でのスキルに関しては依然として初歩的なレベルから脱却できずにいるからです。教示してくれる人が身近にいればいいのですが、警備員には見当たらないのが残念です。